貨物輸送
転職ノウハウ
2025.11.20

コンビニ配送ドライバーとは?仕事内容・やりがい・給与事情を徹底解説!

コンビニ配送ドライバー ビジュアル画像

コンビニ配送ドライバーは、各店舗にお弁当や飲料、日用品などを届けるために欠かせない職業です。

しかし、具体的な仕事内容ややりがい、給与を理解していない方も多いはずです。

本記事では、コンビニ配送ドライバーの仕事内容や勤務形態、給与事情などの基本情報を細かく解説します。

働く魅力や向いている人の特徴も解説しているため、転職を検討している方は参考にしてみてください。

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コンビニ配送ドライバーの仕事内容と働き方

まずは、コンビニ配送ドライバーの仕事内容や勤務形態などの基本情報を理解しましょう。勤務形態ごとの1日のスケジュール例も紹介しているため、働き方のイメージができていない方は参考にしてみてください。

主な仕事内容

コンビニ配送の主な仕事内容は、コンビニで販売する食品や日用品などを各店舗に届けることです。

具体的には、物流センターで荷物を積み込み、会社で決められたルートに沿って店舗に向かいます。店舗に到着したら担当者に納品確認を行い、次の店舗へと向かう流れです。

扱う荷物は、お弁当やパン、飲料、雑誌、日用品など幅広く、運送中は商品が破損しないように丁寧に作業します。

企業によって働き方は異なりますが、長距離運転のケースは少なく、担当エリアの複数の店舗を1日で回るのが基本です。

勤務形態は主に「日勤」「夜勤」「早朝勤務」の3パターン

コンビニ配送ドライバーの勤務形態は、大きく分けて「日勤」「夜勤」「早朝勤務」の3パターンに分けられます。

「日勤」は朝から夕方までの勤務を指し、規則正しい生活を送りやすい働き方です。勤務時間の例として、7時~16時や8時~17時といった時間帯が挙げられます。

「夜勤」は夕方から深夜にかけて働く勤務形態で、高収入が得やすい傾向があります。勤務時間は企業によって異なりますが、16時~翌1時など深夜帯に働くのが特徴です。

「早朝勤務」では、5時~12時、5時~10時といった時間帯で働き、午前中に仕事を終える働き方です。正社員採用ではなく、アルバイト・パートとして募集されるケースが多い傾向があります。

1日のスケジュール例

ここでは、日勤・夜勤に分けて1日のスケジュール例を紹介します。

以下は、6時~16時の日勤で働く正社員の配送ドライバーの1日のスケジュール例です。

時間仕事内容
6時出社・午前便の配送準備
7時30分事務作業
・前日の配送業務のチェック
・日報入力
準備でき次第午前便が出発(午前中は事務所で作業するドライバーもいます)
11時~12時昼食
12時午後便の配送準備
準備でき次第午後便の配送開始
16時帰社
・日報作成
・入力作業

日勤の場合、朝に配送準備をしてから午前便の配送を開始します。昼食後は午後便の配送準備をし、10件ほど店舗を回って荷物を届けます。配送が終了したら帰社し、日報・入力作業を終えたら退勤です。

次は、23時~翌8時の夜勤で働く場合のスケジュール例を見てみましょう。

時間仕事内容
23時出社・深夜便の配送準備
準備でき次第深夜便の配送開始
3時30分~4時30分休憩
4時30分~午前便の配送準備
準備でき次第午前便の配送開始
翌8時帰社
・日報作成
・入力作業

夜勤も、日勤と同様10件ほど店舗を回ります。深夜便・午前便の配送を終えたら、帰社して退社する流れです。

企業によってスケジュールは異なるため、求人で勤務時間や休憩時間を確認しましょう。

コンビニ配送ドライバーのやりがいと魅力

コンビニ配送ドライバーのやりがいと魅力

コンビニ配送ドライバーは体力が求められる仕事ですが、やりがいを感じながら働いている人も多くいます。どのようなやりがいや魅力があるのかを理解し、職業選択の幅を広げましょう。

自分のペースで仕事を進めやすい

コンビニ配送は、配送準備から納品までの流れを基本的に一人で担当します。オフィスワークのように突然の打ち合わせが入る場面が少なく、自分の業務に専念できるのが魅力です。

店舗への搬入作業も単独で行う形式が多く、荷下ろしの順番や作業の段取りを自分の裁量で組み立てられる点が特徴です。

複数人でチームを組む業務と比べて人間関係のストレスが生じにくく、自分のペースで業務を進めやすい点が評価されています。

仕事を覚えやすく成長を実感できる

コンビニ配送は基本的に決まったルートで配送するため、仕事を覚えやすい点が大きな魅力です。積み込みの手順や走行ルート、搬入方法など覚えるべき項目が明確なため、習熟しやすい傾向があります。

最初はどの仕事も覚えるのに時間がかかりますが、反復するうちに体が一連の流れを覚え、作業効率が上がっていくのもやりがいの一つです。

「配送準備をして店舗まで送り届ける」といった流れを習得できれば、「昨日より早く終わった」「積み方がうまくなった」と日々成長を感じられます。

トラック運転の専門性を磨ける

トラック運転の専門性を磨けるのも、コンビニ配送ドライバーのやりがいの一つです。

コンビニ配送は運転がメインの仕事のため、日々の業務で運転技術を高められます。狭い道や店舗敷地での切り返し、バック駐車など実務で必要な技術を身に付けられるのが魅力です。

運転技術だけでなく、荷下ろしや荷積みに関するスキルを磨くことで、より安全で効率的な運行が可能となります。準中型免許や中型免許の取得を目指せば、新たなキャリアを築けるのもポイントです。

物流を通して社会貢献できる

配送業務を通して地域の暮らしを支えられる点をやりがいにしている人もいます。

コンビニは、日用品や食品を扱う生活インフラとしてなくてはならないものです。ドライバーがいなければ、地域の人々は食品や日用品など生活に必要なものを購入できません。

配送ドライバーは、店舗の品ぞろえを支える存在として重要な役割を果たします。物流を通じて地域の日常や生活を支えられる点は、大きなやりがいです。

コンビニ配送ドライバーの給料事情【年収はいくら?】

コンビニ配送ドライバーの給与は、勤務エリアや企業、勤務形態などによって異なります。

令和6年賃金構造基本統計調査では、大型トラックを除く営業用貨物自動車ドライバーの平均月収は33万400円です。年間賞与を加算し、おおよその年収を計算すると約437万円となります。

全産業の平均給与(478万円)と比べると若干低めですが、実際の給与は企業の規模や勤務時間、手当の有無などによって変動します。

実際の求人を見てみると、月収30万円台で募集しているケースもあれば、月収20万円台の求人も見られます。給与は生活の安定と心の余裕に関わるため、求人票でしっかり確認しておきましょう。

参照:e-Stat政府統計の総合窓口|令和6年賃金構造基本統計調査(職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計))
参照:国税庁|令和6年分 民間給与実態統計調査

コンビニ配送ドライバーとして働くために必要な免許

コンビニ配送で使用する車両は、主に2トン〜3トンクラスのトラックです。これらの車両を普通免許で運転できるかどうかは、免許を取得した時期によって条件が変わります。

2007年6月1日以前に普通免許を取得した方は、当時の区分が適用されるため、2トン〜3トンのトラックを運転できます。一方で、2017年3月12日以降に普通免許を取得した方は、法改正で新たに設けられた準中型免許が必要です。

また、4トントラックを運転する場合、中型免許が必要です。中型免許の取得には、20歳以上であることに加え、普通免許を取得してから2年以上経過していることが条件となります。

ただし、2007年6月1日以前に普通免許を取得していれば、中型免許がなくても4トントラックの運転が可能です。

企業によっては、運転業務に必要な免許の取得をサポートする制度を設けている企業もあります。免許取得支援制度を活用すれば、費用を抑えながら必要なスキルを習得することが可能です。

免許制度は複雑なため、自分の免許の取得日を確認し、必要に応じて準中型や中型の取得を検討しましょう。

参照:全日本トラック協会|平成29年3月からトラックの免許が大きく変わります。

コンビニ配送ドライバーはきつい仕事だと言われるのはなぜ?

「コンビニ配送ドライバーはきつい仕事なのではないか」と不安を抱えている方も多いはずです。

ここでは、周囲から「きつい」「やめておけ」と言われる背景を4つ紹介します。コンビニ配送ドライバーに対して世間が持っているイメージと業界の実態を確認し、入社後のミスマッチを防ぎましょう。

拘束時間が長いイメージがあるため

コンビニ配送ドライバーは物流業界に属する職種のため「拘束時間が長い」と認識されていることも少なくありません。

実際には、トラック運転手の1日の拘束時間は原則13時間以内と定められています。長時間労働になりやすいのは、長距離輸送を担当するドライバーに多く見られる働き方です。

コンビニ配送は、決められたルートを回る近距離配送が中心となります。そのため、勤務時間は一般的な会社員と同じ8時間勤務になるケースが多いです。

ただし、拘束時間や残業の有無は会社ごとに差があります。求人票や面接で労働条件を必ず確認してください。

単純作業が辛いと感じる場合があるため

コンビニ配送は決まったルートで商品を運び、積み込みと荷下ろしを同じ手順で行う業務が中心です。

業務の流れが一定のため、変化の多い仕事を求める方にとっては単純作業が苦痛に感じられることがあります。また、店舗ごとに時間が決まっている場合、淡々と作業を繰り返す日が続き、集中力を維持しにくくなるケースもあります。

黙々とした作業を長時間続ける環境が苦手な人は、他の職種も視野に入れながら求人を探しましょう。

時間厳守でスケジュール管理が求められるため

コンビニ配送がきついと言われる理由の一つに、時間厳守でスケジュール管理の負担が大きい点が挙げられます。

スケジュール管理能力が求められるのは、各店舗の納品時間に合わせて運行計画を組み立てる必要があるためです。また、道路の混雑や悪天候など予測しにくい状況が発生した場合は、状況を踏まえて臨機応変に対応しなければなりません。

常に時間と向き合う仕事のため、スケジュール管理が苦手な方は「きつい」と感じる可能性があります。

体への負担が大きいと感じやすいため

コンビニ配送は、人によって体への負担を感じる場合があります。

お弁当や飲料ケースなど重量のある荷物を扱うため、積み込みや搬入作業で腰や肩を痛めるリスクもゼロではありません。

また、コンビニ配送ドライバーの働き方は基本的にシフト制です。これまで土日休みで規則正しい生活をしていた方にとっては、慣れない働き方に負担を感じることもあります。

勤務時間や休日の取り方を事前に確認し、無理のない働き方を選びましょう。

コンビニ配送ドライバーに向いている人の特徴3選

コンビニ配送ドライバーに向いている人の特徴3選

コンビニ配送ドライバーに向いている人の特徴を3つ紹介します。ご自分の性格の面から、コンビニ配送の仕事を難なくこなせるかどうかを判断しましょう。

コツコツと仕事をこなすのが得意な人

コンビニ配送は毎日同じ流れで業務が進むため、コツコツと仕事をこなすのが得意な方は能力を発揮しやすい傾向があります。

決められた手順を丁寧に遂行できる人は、運転技術や積み込み、配送スキルも自然と向上していきます。スキルが向上すれば仕事のモチベーションも上がり、やりがいを感じながら働くことが可能です。

仕事で安定したパフォーマンスを発揮するためにも、自分が反復作業を集中して続けられるのか振り返ってみてください。

スケジュール管理が得意な人

コンビニ配送は店舗ごとの納品時間に合わせて仕事を進めるため、スケジュール管理が得意な人にも向いている仕事です。

配送業務では、決められた到着時刻を基準に、走行ルートや荷下ろしの手順を逆算しながら1日の流れを組み立てます。

スケジュール管理に苦手意識がある人は、渋滞や天候によるスケジュール調整が生じたときに臨機応変に対応できない可能性があります。状況に応じて運行計画を調整できる人なら、イレギュラーが起こったときも冷静に対応できます。

体を動かすのが好きな人

普段から体を動かすのが好きな人も、コンビニ配送ドライバーに向いている人の特徴の一つです。

配送業務の中心は運転ですが、積み込みや店舗への搬入では一定の体力を消耗します。そのため、体力に自信がある方は体への負担が少なく、長く働ける場合があります。

また、配送時に屋内外を行き来するため、じっとしているよりも体を動かして働くスタイルを好む方に適した職業です。アクティブに体を動かすのが好きな方は、業務に適応しやすい傾向にあります。

体力に自信がない人は、年齢を重ねるにつれてきつさを感じる可能性があるため、求人内容を確認して無理なく働けるかどうか判断しましょう。

コンビニ配送ドライバーの求人探しのコツ

コンビニ配送ドライバーを長く続けるには、優良求人を見極めるポイントを把握する必要があります。

ここでは、求人を探すときのコツを3つ紹介します。納得のいく職場に出会うためのコツを確認し、理想のキャリアへの第一歩を踏み出しましょう。

配送ルートが固定されているかどうかチェックする

求人に応募する前に、固定の配送ルートが組まれているかを確認しましょう。固定ルートなら毎回同じ店舗に荷物を納品するため、道やルールを覚えやすく、早いスピードでスキル習得を目指しやすくなります。

一方で、配送エリアやルートが変動する場合、ルートを覚えるのに時間がかかり、仕事のモチベーション低下につながる可能性があります。

求人や面接で担当店舗数や配送エリアを確認し、長期的に働きやすい環境かどうかを判断しましょう。

シフトの柔軟性を確認する

ワークライフバランスを整えるためにも、シフトを柔軟に組めるかどうかを確認してください。

コンビニ配送ドライバーは、土日祝が固定で休みになる働き方ではなく、シフト制で動くスタイルになる場合があります。早朝便・日勤便・夜間便など勤務帯が分かれていれば、自分に合う時間帯を選びやすくなります。

人員不足で急な出勤が頻発する職場は、生活リズムが崩れやすくなるため注意しましょう。応募時には、シフト希望の提出方法や休暇の取りやすさ、繁忙期の働き方などを確認し、無理なく働けるかどうかを見極めることが大切です。

教育体制が行き届いている会社を選ぶ

未経験からコンビニ配送ドライバーに挑戦する場合、教育体制の充実度を確認しましょう。

例えば、教育担当者が横に乗って指導する横乗り研修や現場教育、マニュアルを使ったOJT研修など、企業によって教育の仕方が異なります。

教育体制が整っている企業なら必要なスキルを習得しやすく、未経験でも早くから活躍できる可能性が高まります。

基本的な業務の進め方に加えて、トラブル時の対処法や顧客応対の方法まで学べる環境なら、安心してステップアップできます。

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コンビニ配送ドライバーに関するよくある質問

コンビニのルート配送のノルマはありますか?

コンビニのルート配送では、営業職のようなノルマは設定されていません。ドライバーの役割は、決められた店舗へ商品を時間通りに届けることであり、配達件数や売上を自分で伸ばす業務ではないためです。

ただし、ノルマがない一方で、決められた時間に合わせた運行やマニュアル通りの作業が求められます。

配送ドライバーは何歳まで働けますか?

配送ドライバーは、年齢に関係なく働ける職業です。実際に60代や70代で現役というケースも珍しくなく、健康状態や免許の更新、会社の基準をクリアしていれば長く続けられます。

ただし、荷下ろしや台車の操作など一定の体力は求められるため、健康管理や休息は欠かせません。

体への負担が大きいと感じたら短時間勤務に切り替えるなど、年齢に応じて働き方を変える必要があります。

まとめ|コンビニ配送ドライバーの求人を探してみよう

コンビニ配送ドライバーは、決められたルートを走行し、商品を各店舗に届ける仕事です。配送を通じて社会貢献できる職業であり、ライフスタイルに合わせて勤務形態を選びやすい特徴があります。

労働条件は会社によって異なるため、求人内容を確認しながら長く続けやすい職場を見極めていきましょう。

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