【難しい?】大型免許の一発試験とは?合格率や教習所との比較・受かるコツも解説
「大型免許の一発試験はどんな流れで進むの?」
「合格率が低いって本当?」
「一発試験と教習所、選ぶならどっちがいい?」
トラックドライバーとして、大型免許へのステップアップを考える際、このような疑問を持つこともあるかもしれません。
運転免許試験場で直接試験を受ける「一発試験」は、教習所に通うよりも費用を抑えられ、短期で取得を目指せる点がメリットです。しかし合格率は決して高いとはいえないため、十分な対策が求められます。
本記事では、一発試験の厳しい現実と合格率、そして合格を勝ち取るための具体的な対策を解説します。
一発試験の難易度を正しく理解し、適切な準備を行うことで、最短ルートでの大型免許取得を目指してください。
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大型免許の一発試験とは?受験できる条件
大型免許の取得方法は、指定自動車教習所に通うか、運転免許試験場で直接技能試験を受ける一発試験(飛び込み試験)の2択です。
一発試験は教習所のカリキュラムを受けないため、費用や時間を大幅に短縮できるメリットがあります。
受験資格は、一発試験であっても教習所利用の場合でも変わりません。原則、以下のような条件を満たしていれば受験可能です。
- 21歳以上
- 中型、準中型、普通、大型特殊免許のいずれかの運転免許を現に受けており、かつ、いずれかの運転免許を受けていた期間(当該免許の効力が停止されていた期間を除く)が通算して3年以上
- 視力が両眼で0.8以上、かつ、一眼でそれぞれ0.5以上
- 三桿法の奥行知覚検査器により3回検査し、その平均誤差が2センチメートル以下
このように、大型免許の一発試験の受験ハードルは決して高くはありません。ただし、簡単に合格できるわけではないのが現実です。
大型免許の一発試験の難易度・合格率
警察庁の運転免許統計によれば、大型(第一種)免許の合格率は90.6%ですが、これは指定教習所卒業者を含めた全体の数字です。
一発試験単体の合格率は公式には発表されていませんが、複数回受験者を含めても約20〜30%程度です。
一発試験は、プロドライバーとして通用する厳格な法規走行が求められるため、普段の運転に自信があるベテランでも初回合格は困難です。数回の不合格を乗り越える忍耐と、試験官の指摘を修正する柔軟性が必要といえます。
大型免許は一発試験と教習所どちらで取るほうがいい?

一発試験と教習所には、それぞれ明確なメリットとデメリットが存在します。
判断を誤ると、かえって時間と費用を浪費するリスクがあります。ご自身の予算や確保できる時間、現在の運転スキルを冷静に見極め、最適な方法を選択してください。
費用を抑えて短期取得を目指すなら「一発試験」がおすすめ
運転技術に自信があり、試験場特有の法規走行ルールに対応できる方は、一発試験で費用を数万円〜10万円程度に抑えられます。
教習所のような予約待ちはなく、試験の予約さえスムーズに取れれば、仮免許取得後から最短1週間〜10日程度で本免許を取得できます。
ただし、初回の受験で合格することは極めて困難です。不合格が続けば再受験料がかさむケースも少なくないため、リスクを承知の上で挑みましょう。
スケジュール通り確実に取得したいなら「教習所」がおすすめ
決まった期間で確実に免許を取得したい方は、教習所での取得がおすすめです。
カリキュラム通りに進めば、通学で2週間〜1.5ヶ月程度、合宿なら最短7日〜15日で卒業できます。また、指定教習所を卒業すれば技能試験が免除されるため、精神的な負担も軽減できる点がメリットです。
また、教習所で取得する際の費用は、所持している免許の種類によって差があります。それぞれの相場は以下のとおりです。
| 所持している免許の種類 | 費用相場 |
|---|---|
| 普通自動車免許 | 30〜37万円程度 |
| 中型免許 | 20〜25万円程度 |
| 準中型免許 | 28〜33万円程度 |
教習所での取得はスケジュールや予算にある程度余裕があり、計画的に取得したい人におすすめの選択肢です。
大型免許の一発試験にかかる費用
大型免許の一発試験にかかる費用は、受験する都道府県によって異なる場合がありますが、約3〜4万円程度です。
また、2025年3月24日にはマイナンバーカードと運転免許証の一体化に伴う全国的な手数料改定が実施されています。詳細の費用はお住まいの運転免許センターで最新の料金を確認してください。
例として、警視庁(東京都)における大型免許の一発試験の費用は以下のとおりです。
| 免許の種類 | 項目 | 費用 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 本免許 | 受験料 | 3,900円 | 1回ごとにかかる |
| 試験車使用料 | 3,000円 | 1回ごとにかかる | |
| 免許証交付手数料 | 2,350円(免許証のみ) 1,550円(マイナ免許証のみ) 2,450円(両方) | 合格時に必要。希望する免許証の形態により異なる | |
| 取得時講習受講料 | 24,150円 | 本免合格後に必要(特定教習受講済なら不要) | |
| 仮免許 | 受験料 | 2,950円 | - |
| 試験車使用料 | 1,750円 | - | |
| 交付手数料 | 1,100円 | - | |
| 合計 | 本免許:33,400円(免許証のみの場合) 仮免許:5,800円 | 全て1回で合格した場合 | |
参考:警視庁|大型免許試験(直接試験場で受験される方)・普通仮免許試験
大型免許の一発試験は、現実的には5〜6回受験するケースも珍しくありません。受験回数が増えればその分費用も加算され、合格までの受験回数によっては一発試験のメリットを享受できない可能性もあります。
ご自身の運転技術や予算によって、一発試験を受けるか教習所を利用するかを選択しましょう。
大型免許の一発試験の必要書類
一発試験を受けるためには、事前の書類準備が欠かせません。
特に本免許申請時には、仮免許取得後の路上練習を証明する「路上練習申告書」が必須です。不備があると受験できないため、抜け漏れがないよう準備を進めましょう。
以下は警視庁(東京都)にて大型免許の一発試験(本免許試験)に必要な書類の一覧です。他の都道府県では若干異なる場合があるため、事前にお住まいの運転免許センターにてご確認ください。
| 項目 | 詳細・備考 |
|---|---|
| 運転免許証 | 現在保有している免許証(有効期限内のもの) |
| マイナ免許証 | 保有している場合は提示が必要 |
| 仮運転免許証 | 本免許試験受験時に必要 |
| 申請用写真 | 縦3cm×横2.4cm(無帽・正面・上三分身・無背景申請前6ヶ月以内に撮影したもの) ※本免許試験では1枚、仮免許試験では2枚必要 |
| 眼鏡・コンタクト | 視力検査で使用(両眼0.8以上、各眼0.5以上) 深視力:三桿法で3回検査、平均誤差2cm以下 |
| 路上練習申告書 | 過去3ヶ月以内に5日以上の路上練習記録を記載 ※同乗指導者の免許証のコピー、練習車両の車検証のコピーを添付する |
| 運転免許申請書 | 試験場で入手・記入 |
| 質問票 | 試験場で入手・記入(運転に支障がある病気等の申告) |
参考:警視庁|大型免許試験(直接試験場で受験される方)・路上練習申告書について
また、外国籍の方が受験する際は、住民票や在留カードなどの追加書類が必要になる場合があるため、必ず事前に確認しておきましょう。
大型免許の一発試験を受けるときの流れ
大型免許の一発試験は、適性検査から始まり、仮免許試験、路上練習を経て本免許試験へと進みます。本章で全体像を把握しておきましょう。
適性検査・仮免許試験(場内試験)
まずは視力検査や深視力検査などの適性検査をクリアする必要があります。深視力とは、物体との距離や奥行きを正確に判断する能力のことで、3本の棒を使った「三桿法」という検査で測定されます。特に深視力は大型免許取得の鬼門となる可能性があるため、事前にチェックしておきましょう。
適性検査合格後、試験場内のコースで技能試験(仮免試験)を行います。S字、クランク、外周走行など、基本的な車両感覚と法規走行が審査されます。ここで合格基準点(60点以上)に達しなければ、路上に出るための仮免許証は交付されません。
路上練習(5日間以上)・取得時講習
仮免許取得後は、本免許試験を受ける前に5日間以上の路上練習が法律で義務付けられています。
練習は1日2時間程度を目安に行い、練習内容は「路上練習申告書」に詳細に記録します。なお、高速道路での練習は禁止されています。(参考:警視庁|路上練習申告書について)
練習には、大型免許取得後3年以上の経験者など資格を持つ指導者の同乗が必要です。なお、本免許試験合格後は「取得時講習」と「応急救護処置講習」を受講しなければ、免許交付を受けられません。
本免許試験(路上試験・場内課題)
路上練習を終え、申告書を提出後、本免許試験に進みます。
試験官同乗のもと、指定された公道の試験コースを走行します。ここでは実際の交通状況に応じた適切な判断と、厳格な法規走行が必要です。
路上試験に合格すると、再び試験場内に戻り、方向変換や縦列駐車などの場内課題を行います。これら全ての課題をクリアすれば、大型免許証が交付されます。
大型免許の一発試験に合格するためのポイント

大型免許の一発試験に合格するためには、運転技術を高めるだけでなく、試験の基準を理解しておくことが大切です。
本章で、試験官が見ているポイントを正確に把握し、対策を講じましょう。
法規走行と安全確認を徹底する
技能試験ではプロドライバーとしての基本動作を、誰が見ても分かる形で表現することが大切です。
進路変更時は3秒前に合図を出し、右左折時は30メートル手前で合図を出すというルールを徹底してください。
また、安全確認は試験官に伝わるよう、大げさなくらい首を振って目視確認を行います。確認動作が不足していれば、容赦なく減点されてしまいます。
基本の交通ルールをおさえ、法規走行、安全確認といった基本スキルを磨いておきましょう。
大型車特有の車体感覚とブレーキ操作を理解する
大型車は普通車とは全く異なる挙動を示します。
特にエアブレーキの操作は繊細さが求められ、ガクンというショックを与える停止は減点対象や試験中止の原因となります。スムーズな減速・停止を習得してください。
また、オーバーハング(車体後部の振り出し)や内輪差による接触事故も試験中止の要因です。車両の大きさを正確に把握し、余裕を持ったハンドル操作を行いましょう。
試験コースの特性を事前に把握する
試験場のコースは複雑であり、初見で完璧に走行するのは困難です。事前にコース図を入手し、優先道路の位置や一時停止場所、信号機のサイクルなどを頭に叩き込んでおきます。
可能であれば試験当日は早めに現地入りし、コースの下見(歩行)をしておきましょう。実際の景色や道路状況を確認することで、精神的な余裕が生まれ、不意のミスを防ぐことができます。
練習は届出自動車教習所や貸しコースを活用する
個人で大型トラックを用意し、指導者を確保して路上練習を行うのは現実的に困難です。そのため、試験対策に特化した「届出自動車教習所(非公認教習所)」を活用しましょう。
届出自動車教習所(非公認教習所)では、実際の試験場と同じコースや車両を使った実践的な練習が可能です。
ただし、運送会社などで働いており、大型免許を持つ先輩ドライバー(取得後3年以上)の協力と会社車両を練習に使える環境があれば、届出教習所を利用せずに試験費用のみで取得できる可能性もあります。
その場合、試験場が実施している「コース開放(貸しコース)」を利用し、本番と同じコースで練習するのも有効です。
とはいえ、自己流の練習には限界があります。最短での合格を目指す場合は届出自動車教習所(非公認教習所)の活用をおすすめします。
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大型免許の一発試験に関するよくある質問
大型免許を一発で取るのは難しいですか?
大型免許の一発試験を初回で合格することは、非常に困難といえます。技能試験の合格率は平均して20〜30%程度ですが、初回合格率はさらに低くなります。
しかし、諦めずに試験官のアドバイスを素直に聞き入れ、修正を繰り返せば合格可能です。複数回受験する前提で挑みましょう。
大型免許の一発試験で、路上練習はどのように進めればいいのでしょうか?
本免許試験を受けるには、過去3ヶ月以内に1日2時間まで×5日以上、合計10時間以上の路上練習を行い、申告書を提出する義務があります。
練習には大型車両(大板ナンバー)と指導者(大型一種取得3年以上など)が必要です。
個人でこれらを用意するのは非常にハードルが高いため、現実的には「届出自動車教習所」の練習プランを利用するのが一般的です。費用はかかりますが、車両手配と指導者の問題を一挙に解決できます。
大型免許が「取れる気がしない」といわれる理由は何ですか?
試験官の採点基準が非常に細かく、自分では気づかない小さなミスで減点が積み重なるためです。「確認不足」「速度調整ミス」「キープレフト不履行」などで5点、10点と減点され、70点を下回ると即終了となります。
「取れる気がしない」と感じたら、自己流ではなく届出教習所のインストラクターなどプロに同乗してもらいましょう。自分の運転を客観的にチェックしてもらうことが、大型免許合格への近道です。
まとめ|大型免許の一発試験は事前準備が不可欠
大型免許の一発試験は、費用を抑えられる反面、高い運転技術と精神力が求められる厳しい道のりです。しかし、適切な練習環境を整え、法規走行を徹底的に身につければ、決して不可能な挑戦ではありません。
一発試験の難しさを正しく理解した上で、十分な対策を行い、合格を目指しましょう。免許を取得後は、ぜひ「ドライブエックス」で好条件のドライバー求人を見つけ、プロドライバーとしての新たな一歩を踏み出してください。
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